最近、SNSやゲーム、はたまたボカロP(ボーカロイド作曲者の総称)や歌い手のメジャーデビューなどで若者中心にボーカロイドが流行を見せてきました。
少し前までは、ボーカロイドを聴く人=オタクのイメージがありましたが、今ではSNS等の普及のおかげか、あまりこのイメージは昔ほどないかもしれません。
私もめちゃくちゃ聴いてましたが、なんか公に言えなかったですね。
そんな再流行ほどまできたボーカロイド。今もいい曲が多く出ていますが、昔もいい曲すんごいあるんです。
個人的神曲5選、昔の名曲を今だからこそ。
ボカロが流行ったのっていつ?

曲紹介の前に。
ボーカロイドの曲が作られ始めたのが、2007年。
ドワンゴのニコニコ動画を中心に広まっていきました。
それと同年に歌い手も登場。歌い手はボカロPが作った曲のオフボーカル音源を自分のPCにダウンロードし、自分で歌を撮り投稿するというもの。
主にボカロ曲は、ニコニコ動画上でボカロPと歌い手たちによって、爆発的人気を維持してきました。
そしてYouTubeの人気と共にニコニコ動画、またボーカロイドの衰退が少し目立ちました。
そしてそして昨今、TikTokでボカロ曲が使われるようになったり、ボカロP出身や歌い手の方が色んな媒体で見られるようになり、現在少しづつ人気が再燃してきています。
めちゃざっくり適当にボカロの始まりから現在までの流れを説明しました。本編行きましょう。
(使用しているボーカロイドについては割愛しています。)
みくみくにしてあげる♪ ika_mo
この曲は、2007年9月にika_mo氏が発表した楽曲になります。
ここから全てが始まった、といっても過言ではないくらい代表の曲ですね。
歌詞としては、ボーカロイドの初音ミクがPC画面の前にいるあなたに「早く私をインストールして曲を作って私に歌わせて!」とせがむ、かなりメタ的楽曲になります。
サビやタイトルの「みくみくにしてあげる」の意味は、「キュンキュンさせてあげる」という感じですかね。いわゆる虜にさせるというような意味合いになります。
また、「メロメロにさせることによるノックダウン」と捉え、「ぼこぼこにしてあげる」と言った解釈も生まれています。中には本当にぼこぼこにされたいなんて思う方もちらほら見られました。いろんな趣味の方がいらしたんですね。
ちなみにこの楽曲、演歌歌手の小林幸子氏もカバーして歌ってらっしゃいます。歌詞はおおよそ同じですが、この「みくみくにしてあげる」の部分が自身の名前をもじり、「さちさちにしてあげる」に変わっています。
当時、ニコニコ動画界隈ではラスボスと崇められ、本人もニコニコ超会議に出たりとなんやかんや人気があった方でしたが流石にこのカバーには驚いた方は多かったと思います。
2分もない曲なので、カップラーメン固め派の人にはぴったりの楽曲ですのでぜひお共にしてみてはいかがでしょうか?
【初音ミク】みくみくにしてあげる♪【してやんよ】ニコニコ動画コメント付
天ノ弱 164
この曲はTikTokでたまにつかわれていますね。
164氏によって作られたこの曲は、約7ヶ月でミリオン再生を突破するほどの人気曲です。
ちなみにこれが164氏自身にとって初のミリオンですが、この曲は24作目なのだとか…果てしない…。
終始アップテンポで、ノリノリになっちゃう曲ですが、歌詞は結構深い。
君と別れる時に強がって放ったあの言葉とは裏腹に、未だに君のことを待ち続ける僕は、 「天性の弱虫」だ。
ざっくりこんな解釈ですかね。ちょっと本の帯っぽく書いてみました。
自分の思っている気持ちとは違う言葉が出てしまうことってよくありますよね。素直にいえばいいのに。
そんな表に出る言葉と裏にある感情がチグハグな自分の曲です。タイトルもそこからきてるってことですね。
漢字が「天邪鬼」ではなく「天ノ弱」なのは、そんな状態の自分を「天性の弱虫」と例え、その略を天邪鬼とかけているわけです。
曲もバチバチにかっこいいですが、歌詞も深くてなお良きかなって感じです。
ちなみにTikTokでよく使われるピアノバージョンも、主人公の自分に対しての感情のイメージがまたガラッとかわり、すごく泣けてくる感じになっています。
これはこれで良きかな。
どっちも聴くと圧倒的雰囲気の違いに、思わず聴き入ってしまうので是非。まじで良きかな。
Calc. ジミーサムP
「いつか君に捧げた歌 今じゃ哀しいだけの愛の歌」※歌詞より抜粋
サビに出てくる歌詞の一つです。ここ好きなんですよねー。
1つ前の「天ノ弱」と同じく、テンポは早めですが、歌詞が非常に切ないものとなっています。
君との色々な思い出や場所も、別れた今はただ哀しいものとなってしまった。
ただシンプルな解釈ですが、シンプルな解釈でもここまで切なくなるんです。深く読まなくても。
なんかそーいう曲が好みなんですかね? あんまり意識していなかったけど。
とはいえこの曲もしっかりミリオン再生を達成しています。(2010年9月投稿→2012年2月突破)
ちなみにこの曲、ジミーサムP自身の失恋の経験をもとに作られた曲だとか。
この「Calc.」以外に「Pierrot」「from Y to Y」の2曲があります。
どれも切なく、名曲なので一緒に紹介、オススメします。
ハッピーシンセサイザ EasyPop
この楽曲は8ビートテクノポップ調の楽曲です。
2010年11月にニコニコ動画にて投稿されました。
翌年7月にはミリオンも達成しています。
如何せんこのテクノ調がボカロと合っていていいんですよねぇ、
ずっと続く8ビートが、歌詞通りに心踊らせてくれます。ウッキウキな感じになる。
歌詞に「心躍らせる 飾らない言葉 電子音で伝えるよ」とありますが、
ここもタイトル通りに電子音でとてもハッピーな気持ちになる、そんな曲です。
歌詞の意味ですが、
「自分の好きな物事に、他人は関係ないでしょ?周りなんか気にせず自分が好きなことをやっていこうよ」
そんな元気付けるように私は読みました。
曲調と相まって、すごくポジティブに聴くことができます。
少し元気になりたいなぁ、なーんて時にもってこいの一曲になっています。
あ、これ余談なんですけど
この曲のボカロは「巡音ルカ・GUMI」によるデュエットソングになっています。
カラオケで一人で歌うとなると、以外にきついのでまぁ頑張って根気強く、
ハッピーな気持ちで歌いましょう。
パンダヒーロー ハチ
次は、ハチ氏による「パンダヒーロー」の紹介です。
非常に早いこの曲、BPM(曲の速さ)は190近くあります。
とてもリズム感があり、メロディーもかなりキャッチーで、テンポも速いため疾走感がすごい曲です。
歌詞に注目してみると、、
んー
よくわかりません。ごめんなさい。。
ちょっと私には難しかったです。
ただ1つ言えるのは、曲の盛り上がる感じとは歌詞はまた違って、少し不気味さや怖さを感じます。
注射の針、カニバリズム、アンドロイド、売女、オピウム、警報灯
など、、、。
この単語は全て歌詞に出てきます。何を意味するのか、、、
一方で
金属バット、三遊間、ピンチヒッター、二点ビハインド、殺人ライナー
と、野球関連の歌詞も出てきます。
パーカッションも3・3・7拍子を奏でていたりと、どことなく野球を感じれるので
そういった聞き方もありかもしれません。
ネットを漁ってみると、麻薬の話ではないかと言われていたり、ハチ氏が当時のボカロPに向けた歌なのではないか、など様々な説があります。
解釈が難しい歌ですが、難しいからこそ自分なりの解釈が可能だと思うので、ぜひこの歌に込められた意味を考えてみてはいかがでしょうか?私は諦めましたけど!
ハチ MV「パンダヒーロー」HACHI / Panda Hero
他にもたくさんの楽曲が
ボーカロイドが生み出されてから20年近くの時が流れようとしていますが、今なお新しい楽曲は生み出され続けています。
今回紹介した楽曲は、その名曲たちのほんのわずか氷山の一角の頂点の先にしかすぎません。
他にもとんでもない神曲たちが潜んでいます。なんなら私もまだ出会っていない曲だらけだと思っています。
「この曲いいな!」
って思ったらその曲を聴くのはもちろん、その後に作曲者を調べてみて他の曲も聴くと
「この人の曲好きカモ!!」
と新しいボーカロイドの世界が待っていることでしょう。
ぜひ日本や世界が沼った界隈に、足を踏み入れてみてくださいネ。
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